やっぱり僕はこの真っ赤なケースに入ったハーモニカが好きみたいです。音色ももちろんですが、吹き心地?もとても好きです。
今日はそのハーモニカのカバーを外しまして、
「ファイリング」という作業をしています。
ファイリングとは、中のリードをヤスリで削って音の上げ下げを調整する作業のことだと思うのですが…(もし間違っていたらハーモニカプレイヤーの皆さん、指摘してください!)
僕の場合、5番、9番の吸音、ドレミで言うと、ファの音を半音あげて
ファ#の音をこのファイリングで作るんです。
(今はもともとファイリングされているハーモニカも売っているみたいですが)
自分でやるっていうこの作業がすごく好きだったりするんですね。
もちろん細かい作業なので、最初の頃は間違ってファをソまで上げてしまったり…
途中でリードが折れてしまったり…
難しいんですが、最近は大丈夫!
なぜファを半音上げるのかというと、
ハーモニカにはいくつかポディションがあって、
たとえば曲のKeyがCの長調の時にはC or F のハーモニカを選択できるんです。
Cの場合はドレミファソラシドの音階が簡単に出せるのですが…
Fのハーモニカを使った場合には「シ」の音が出せないのです。
ファの音階はファソラシ♭ドレミファですから、もともとシがないんですね。
そこでこのファイリングです!
Fのハーモニカの「シ♭」を半音上げ、「シ」の音を作ります。
すると…なんということでしょう…(ビフォーアフター風に)
ドレミファソラシドがFのハーモニカの中にきちんと存在していますね。
考えた人天才!!
これでCの曲の時に、Fのハーモニカでドレミファソラシドが吹けます♪
CとFのハーモニカでは音色が全然違うので、曲によって使い分けるわけることができるわけです。
(応用でハーモニカB♭もKeyCで使えたりします)
僕はこのパターン(Cの時F、Eの時Aのような4度上のポディション:ハーモニカ用語ではセカンドポディション)のハーモニカを使うことがめちゃめちゃ多いんです!
なのでどのハーモニカも削ってファイリングしたハーモニカをいつも持っています。
もちろんファイリングしていないハーモニカもブルースなどで大活躍するので、常に同じKeyを2本づつ持っているんですね。
このファイリングを使えば自分だけの音階が作れたりして、
ハーモニカの可能性が大きく広がりますね!!
世界にはKeyCのハーモニカでどんなKeyでも吹けてしまう
天才プレイヤーもいるのですが…。
でもハーモニカはKeyで本当に音色が違うので、
使い分けていけたらいいですよね!
なのでなので今日の午後は地道にハーモニカ削っています
…ガリガリ(削って)…プー(試し吹き)…ガリガリ(削って)…プー(試し吹き)…
そんなハーモニカを使って、今日の夜は高円寺楽やに久しぶりに出演させていただきます。
出番はトップバッター!
ふくろうで一緒に活動しているヤタローくんと演奏します(^^)
ヤタローくん、素晴らしいシンガーです!